睫毛貧困症（しょうもうひんこんしょう）

緑内障の治療薬の副作用でまつ毛がふさふさと生えることから、ビマトプロストという成分にまつ毛成長作用があることが分かりました。

睫毛(まつげ)が少ない、短いなどでお悩みの方には「グラッシュビスタ」という塗り薬があります。睫毛を太く長くする効果があります。もともと緑内障治療薬としても使用されている薬なので、目に入っても心配ありません。抗癌剤使用後の睫毛の脱毛の方にも効果があります。グラッシュビスタというアプリケーター付で保証もついたものは処方できます。

1日1回上眼瞼まつ毛の生え際に塗ります。1〜2ヶ月後に効果を実感できると思います。塗布をやめると次第に元に戻るようです。

まつ毛にはゴミを入りにくくする作用はありますが、長く濃くと思われる方は殆どが美容目的かと思います。そのために、マスカラなどの化粧、つけまつ毛や、エクステなどが盛んなわけですが、これらによる障害も少なくありません。

そこで、自分のまつ毛を長く濃くすることは眼の安全にもつながるのではないかと思います。

緑内障でない方に緑内障の病名を付けて処方することは、できません。